
~カッティングマシンとアイロンで簡単プリント~
はじめに:世界にひとつだけのスウェットを作ろう
「市販の服じゃ物足りない」「自分だけのデザインを着たい」そんなあなたにおすすめなのが、オリジナルトレーナーの自作。特別な技術や大がかりな機材がなくても、家庭用のアイロンとカッティングマシンがあれば、誰でも気軽に始められます。
今回は、グレーのトレーナーをベースに、自作デザインをプリントする方法を、初心者でも迷わずできるよう丁寧にご紹介します。
用意するもの一覧(初心者でも揃えやすい道具)
まずは、今回使用する道具を確認しましょう。すべてネットや手芸店で手に入ります。
トレーナー本体
- [プリントスター] スウェット 9.7オンス 裏毛 トレーナー 00183-NSC
→ 適度な厚みとゆったりめのシルエットで、3シーズン使える万能トップス
熱転写シート(アイロンプリントシート)
- A4サイズ程度の黒いラバーシート
→ アイロンで圧着することで、生地にしっかりデザインが転写されます
カッティングマシン
- Silhouette CAMEO(シルエットカメオ)
→ 自作したロゴやイラストを、ラバーシートに合わせて自動でカットしてくれる便利ツール
→ 初心者でも使いやすく、無料の専用ソフト「Silhouette Studio」で操作可能
アイロン(またはヒートプレス機)
家庭用アイロン(温度調整付き)でOK
→ 綿100%素材に対して、約140℃で10〜15秒プレスするのが基本
トレーナー(スウェットシャツ)

オールシーズンでもきやすい程よい厚みと定番のシルエットのグレートレーナー
・アイロンプリントシート(熱転写シート)黒
カットしてTシャツに上からアイロンをかけて圧着、転写ができます

アイロンプリントシート 熱転写ラバーシート A4サイズ程度 スタンダードタイプ
・アドビイラストレーター
デザインの制作に使用。
今回使用しているカッティングマシン・カメオなら付属のSilhouetteStudio®というソフトでデザインができますのでなくても大丈夫です

・カッティングマシン
Tシャツを自作したいとき、あると便利なのがカッティングマシン。
自分がデザインした模様に沿って、自動で細かいデザインもきれいにカットしてくれます。カッターを使ってカットするよりも正確に、同じものをたくさん作るときでも簡単にできます

・アイロン

温度調整ができるものなら、家庭にあるアイロンでも使えます
ステップ①:デザインを作成する(IllustratorなしでもOK)
オリジナル感を出すなら、やっぱりロゴやアイコンを自作するのがおすすめです。
- 今回は、犬のシルエットとシンプルなロゴを組み合わせてデザイン
- フォントは「Futura(フーツラ)」を使用
→ モダンでおしゃれ、ルイ・ヴィトンなどでも使用されている定番書体
※Adobe Illustratorがあれば作りやすいですが、Silhouette Studioでも十分デザインできます。

フーツラは、1923年にドイツのバウハウスにおいて非常勤講師として勤めたパウル・レナー によって発表されたラテン文字のサンセリフ体書体。
ルイ・ヴィトンやフォルクスワーゲンなどに使用されていることでも有名な定番欧文フォント
ステップ②:デザインを印刷して配置を確認
- プリントの前に、印刷して配置チェックを行いましょう。
- 胸だけでなく、袖や背中にも小さいアイコンを配置すると、よりおしゃれに
- デザインを原寸サイズで数パターン印刷
- 実際にトレーナーの上に置いて、バランスを確認
- 襟からの距離(例:15cm下)など、位置の目安を定規で測る



こおのときプリントの場所を測っておきましょう(例:襟元から15cmなど)

ステップ③:カッティングマシンでラバーシートをカット
- 作成したデザインをDXF形式で書き出し(Illustrator使用時)
- Silhouette Studioに取り込み、シートサイズ・素材に合わせてカット設定
- デザインは必ず反転(鏡像)にしてからカット!
- アイロンプリントシートをカッティングマットにセットし、カットスタート
カットが終わったら、余計な部分をピンセットなどで取り除きます。






アイロンプリントシートはプリントする大きさに合わせてカットしています

ステップ④:アイロンで熱転写プリント
いよいよ、トレーナーにデザインを転写します!
アイロンの温度設定:
- 140〜150℃、10〜15秒程度が目安
- 綿素材は熱に強いのでしっかり押し当ててOK
- 冷ましてから、透明の保護フィルムをゆっくり剥がします
ヒートプレス機があればなお良いですが、家庭用アイロンでも十分可能です。


綿100%の場合は140℃前後で10秒ほどプレス。少々 冷めてから表面についている、透明なフィルムを剥がします。
ステップ⑤:ネームタグやアクセントで“オリジナル感”UP
完成度をさらに高めたい人は、ネームタグや小さなデザイン要素を追加してみましょう。
- 背中のワンポイント
- 袖のアイコン
- 裾にネームタグ(市販のタグを縫い付けるだけでもOK)
こうしたひと工夫で、ぐっと「売り物感」がアップしますよ。

ネームタグは、あると自作グッズがより楽しくなりますよ!

よくある質問(初心者の不安解消Q&A)
Q. 初心者でも失敗しない?
→ はい!手順どおり進めれば大丈夫です。ポイントは「転写位置の事前確認」と「しっかりプレスすること」。
Q. アイロンしか持っていませんが大丈夫?
→ 問題ありません。温度調整ができるアイロンであれば、十分な仕上がりになります。
Q. 作業時間はどれくらい?
→ デザインから完成まで、初回でも約2〜3時間程度。慣れれば1時間半ほどで可能です。
Q. 材料費はいくらくらい?
項目 | 目安価格 |
---|---|
トレーナー | 約1,500〜2,000円 |
ラバーシート | 1枚100〜300円程度 |
カッティングマシン | 30,000円前後 |
アイロン | 自宅にあるものでOK |
まとめ:自分だけの一着が、想像以上に簡単に作れる!
市販品にはない、**「想いのこもった一着」**を手作りしてみませんか?
- 好きなフォントやロゴで、自分だけのデザインを楽しめる
- 家族やペットとおそろいにするのもおすすめ
- 初心者でもしっかり工程を踏めば、満足のいく仕上がりに
「作ってみたい!」と思った今がチャンス。
まずはお気に入りのグレートレーナーと、アイロンプリントシートを準備して、自作デビューしてみてください。





