
犬が飼い主にお尻を向けてピタッとくっついてくることはありませんか?
人間にとっては少し不思議に感じる行動ですが、実は犬にとって特別な意味があるのです。
この記事では、犬がこの行動をとる理由や、その裏にある気持ちについて詳しく解説します。

・犬がお尻をくっつけてくる理由を知りたい
・愛犬との信頼関係をもっと深めたい
野生時代の名残からくる習性
昔、犬が野生動物として暮らしていた時代、彼らは群れで生活していました。
犬の祖先は、群れで行動する野生動物でした。
群れの中では、お互いに背中やお尻をくっつけて休んだり眠ったりすることで、安心感を得ていたと言われています。
この習性は現代の犬にも残っており、飼い主にお尻をくっつけるのは安心感や信頼感の表れと考えられています。
群れの中での信頼行動
オオカミや野生犬の群れでは、お尻をくっつけることで結束を高め、信頼関係を深めるという行動が見られます。
犬は本来、背中を見せたがらない動物です。その背中やお尻をあなたに預けてくるのは、「信頼している」「安心している」という気持ちのサインです。

お尻をくっつけるのは、信頼する相手への安心感の証
ワンちゃんが飼主にピッタリとお尻をくっつけて身をゆだねてきたら、それはワンちゃんから信頼されている証といえます
犬は本来、背中を見せたがらない動物です。
背中を見せて、お尻をくっつける行動は、それが信頼の置ける相手であることを意味しているのでしょう。
人間同士でも体をくっつけることでぬくもりを感じられ、ホッとしたりするのと近いのかもしれません。
ワンちゃんがお尻を向けてくっつけてくる場合
甘えたい、安心感を得たいう行動です。
子犬のとき、母犬にくっついて寝るのを見たことがありませんか?
これは母犬と一緒にいることで安心感が得られるからですよね
これと一緒の気持ちで飼主にもお尻を向けてくっつけて来るのだと
考えられています。
また、不安なときも安心感を得ようとして、飼い主にお尻をくっつけてくることがあります。
そういった理由から
わんちゃんが飼い主にお尻を向けるのは、
心を許しているサインです。犬にとってお尻や背中は急所なので、
心を許していない相手に対しては、
身を守るため本能的にお尻を向けないようにします。
そのため、お尻を向けてくるのは「信頼感・安心感・甘えたい」という気持ちの表れで、リラックスしている状態です。
人間の感覚だと
人にお尻を向けるの?なんで!!と思うかもしれませんが、
飼主とワンちゃんに信頼関係がある証で
認めてくれているという喜ばしい時の行動なんです!
飼い主にお尻をくっつける行動の理由
1. 信頼や安心感の表れ
飼い主のそばでお尻をくっつけるのは、「ここは安全」「この人といると安心できる」という心の状態の表れです。
- 飼い主に対して: 犬が飼い主にお尻を向けてくっつけるのは、「安心している」「ここが安全な場所だ」と感じているからです。
- 他の犬に対して: 犬同士の信頼関係が築かれている場合、挨拶の一環としてお尻をくっつけることがあります。
飼い主との関係
家庭犬も、飼い主に対してお尻をくっつけることがあります。これは飼い主への信頼や安心感を示す行動であり、犬と飼い主との絆を深める重要な要素となります。
2. 甘えたい気持ち
子犬の頃、母犬にくっついて眠ることで安心していた記憶が残っており、同じように信頼できる存在に甘えたいときに、お尻をくっつけてくることがあります。
3. 挨拶・コミュニケーション
犬同士ではお尻を嗅ぎ合うことで情報を交換します。お尻を近づける行動は、社会的な挨拶や親しみを示す手段です。
4. 自分を守るため
知らない人や犬に対しては、顔を見せずにお尻を向けることで防御姿勢を取ることもあります。慎重な性格の犬に多く見られる傾向です。
犬がお尻を向けてくる理由と気持ちを一覧でチェック!
理由・行動 | 状況の具体例 | 犬の気持ち・意味 |
---|---|---|
信頼・安心感の表れ | 飼い主の横や足元でお尻をくっつけて座る | 「この人なら安心できる」「守られている」 |
甘えたい・構ってほしい | 飼い主に寄り添って背中をくっつける | 「なでてほしい」「そばにいたい」 |
犬同士の挨拶・情報交換 | お尻を近づけたり、嗅がせ合ったりする | 「こんにちは」「あなたのこと知りたい」 |
自己防衛・慎重な姿勢 | 見知らぬ人や犬の前でお尻を向けて座る | 「ちょっと緊張している」「様子をうかがってる」 |

信頼の証と安心感
犬は社会的な動物であり、群れや家族との結びつきを重視します。お尻をくっつける行動は、他の犬や飼い主に対する信頼の証として理解されます。この行動により、犬は安心感を得ることができます。研究によれば、犬同士の間でもこの行動が見られることがあり、相手への信頼や親密さを示す要素として捉えられています。
犬の行動を理解するためのポイント
犬がお尻をくっつける際に観察すべき3つのポイント
- 尻尾の動き:
- 尻尾を振っている場合は、リラックスしている可能性が高いです。
- 尻尾を下げている場合は、少し緊張しているかもしれません。
- 全身の姿勢:
- リラックスした姿勢であれば、安心感を示しています。
- 体が硬直している場合は、様子をうかがっている可能性があります。
- 状況や環境:
- 家庭内でリラックスしているとき
- 公園やドッグランで他の犬と遊んでいるとき
状態チェック:犬がお尻をくっつけてくるときのサイン
観察ポイント | 表れているサイン | 読み取れる気持ち |
---|---|---|
尻尾の動き | ゆったり振っている/下がっている | 安心・嬉しい/少し緊張・警戒 |
体の姿勢 | リラックスして丸くなっている | 落ち着いて信頼している |
ピンと立って硬くなっている | 警戒・不安を感じている可能性あり | |
周囲の状況 | 家・ソファ・寝床など落ち着いた場所 | 安心して身を預けている |
外出先・知らない人が近くにいる |
犬の初心者向け:愛犬との絆を深めるためにできること
犬の行動を理解するためのヒント
- ボディランゲージを観察する 犬の行動や体の動きから、気持ちを読み取ることができます。耳や尻尾の動き、表情に注目しましょう。
- 信頼関係を築く
- 犬が安心できる環境を提供する。
- 優しく声をかける。
- 日々の触れ合いや遊びを大切にする。
- 専門家のアドバイスを活用する 犬の行動について疑問がある場合、動物病院やトレーナーに相談するのも良い方法です。
犬の行動の理解
行動 | 理由 | 状況例 |
---|---|---|
お尻をくっつける | 信頼や安心感の表れ | 飼い主の膝にお尻を乗せる |
お尻を嗅がせる | 挨拶・情報交換 | 他の犬に近づく |
お尻を向けて座る | 自分を守るための行動 | 知らない人がいる場面 |
お尻を見せない場合は注意も必要?
逆に、お尻をまったく見せない・触らせない犬は、まだ十分な信頼関係が築けていない可能性もあります。距離をとる、触れようとすると避けるなどの行動が見られる場合は、焦らずじっくり関係を築いていきましょう。
また急にお尻を見せない・くっつけなくなった場合は
病気や老化の可能性もあります
そうでなくても
何らかの変化が起きている可能性があるので
注意深くワンちゃんを観察して原因を探るようにします
不明の場合は獣医さんなど専門家に意見を聞いてみましょう
まとめ:お尻をくっつけてくるのは「好き」のサイン!
犬にとってお尻を向けてくる行動は、飼い主への信頼や甘え、安心感の表れです。
ちょっと変わったしぐさに見えるかもしれませんが、それは「心を許しているよ」というメッセージ。ぜひ、やさしく受け止めてあげてくださいね。
犬がお尻をくっつける行動は、信頼の証と安心感を示すコミュニケーションの一形態です。社会的な動物である犬は、群れや家族との結びつきを重視し、この行動によって相手に対する信頼や親密さを表現します。犬との関係を深める上で、この行動を理解し、受け入れることも大切です。
犬の行動で感情を理解してあげよう