犬の気持ちがわかる?カーミングシグナル・ボディランゲージで犬は感情を伝えようとしている
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犬は自分の気持ちを伝える為にカーミングシグナルというボディランゲージを使います。
これは対犬だけでなく、対人間にもつかわれ、不要な争いを避けるために自分の立場や感情を相手に伝える際の、 犬に生まれつき備わった非音声的言語と言われています。
この犬が自分の気持ちを伝えるのに使うカーミングシグナルはどういうものなのか
みていきましょう。

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カーミングシグナルとはストレスや不安を感じたとき、自分を落ち着かせようとするときなどにするボディランゲージです

犬は緊張や興奮したり、ストレスを感じる時に、カーミングシグナルというボディランゲージをします。これは感情を伝えると同時に、相手をなだめて自分を落ち着かせる為にも行っていると考えられています。
カーミングシグナルの語源は
Calming(落ち着かせる)、Signal(合図や信号)という意味で、
主に自分と相手とを落ち着かせるという目的にふさわしい言葉です。

カーミングシグナルは犬種に関係なく同じような行動と意味をもち、
とある動物学者曰く、30個近いカーミングシグナルがあるとか、

犬 カーミングシグナルを知ろう

犬が感情を持つことは、科学的にも広く認められています。

たとえば、犬の脳は感情を処理する部分があり、人間と同様に神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンが関与しています。

犬がカーミングシグナルを出す場面としては、以下のようなものがあります

  • 目を合わせない
  • 体を横にする
  • 背を丸める
  • ヨークを出す

カーミングシグナルの種類と意味を知ろう

ボディランゲージも重要な情報源です。たとえば、犬が尾を振ることは喜びや興奮を示すサインとして知られていますが、尾の位置や振り方によってその感情のニュアンスが異なります。

前脚をかがめてお尻を上げて降る

相手に攻撃的な意思がないことを伝える、親和的行動です。遊んで欲しい時や遊んでいるよ!という意味をもちます。

口元をなめる

子犬が舐めるのは母犬へ食べ物をねだる時の要求行動ですが、成犬でもこの行動をよくします、これは幼児性の表れもありますが、主には親愛のシグナルやおねだりです。

あくびをする

犬にとってあくびは色々な意味をもつ場合があります。眠い時はもちろん、リラックスしている時や叱られたり、急に手を伸ばされたりした時にもします。これらはそれぞれに意味が違ってきます。つまり気持ちが高ぶった時や、不快感を感じた時にもあくびをするので、あくびをしていた場合はその犬がどういった立場に置かれていてどういう意味のあくびなのかを見極めるようにしましょう。

そっぽを向く

敵意がない気持ちや、相手の緊張をとく意思を伝えるために、目を逸らしたり、そっぽを向くことがあります。人が犬に近づく時にも目や顔を逸らして近づくのも有効な行動です。しつけなどの時に急にそっぽを向かれても、人間がそっぽを向く時の意味とは違うので怒ったりしないようにしたいです。逆に目をみつめる事は挑発的で攻撃的なニュアンスを含むので、犬がじっと目を見ている時は少し注意が必要です。

手足を舐める

怪我や疾患などの可能性でない場合は、精神的なストレスがかかっている可能性がありますので注意しましょう。たとえば工事などの騒音や飼い主からのマイナス的な影響などストレスがかかっている原因はさまざまですが、ストレスの原因は早めに探って取り除くようにしましょう。

犬は耳も良いので音がストレスになることがよくあります!

カーブを描きながら歩く

見知らぬ犬に向かってカーブを描きながら近づいている時は、攻撃的な意思はないです!という、はっきりとした意思表示なので、この行動を犬がとった場合は少し様子をみましょう。
一直線に向かって来た場合は要注意です。これには喜びと・攻撃の2面性があります、

気持ちを知って愛犬との絆を深めよう

カーミングシグナルは絶対ではありません、犬種や個体によって意味が多少変わってくるので、こういう行動をしたからこうなんだ!ときめつけるのではなく、もしかしたらこうなのかな?何か伝えたいことがあるのかな?と理解しようとする気持ちが大切で、参考にする程度にした方がよいでしょう。この行動にはこういう意味があったな〜と自分の愛犬をより知るために知っておくと役に立ちます。

まとめ

主なカーミングシグナルについて説明してきました。
これは愛犬のストレスや不安を減らすための参考に使えます、
いつ、どのタイミングで愛犬がカーミングシグナルを発しているのか?またそのカーミングシグナルは本来の意図と同じ意味で発しているのか?を見極めて
愛犬との信頼関係を深めてより楽しく暮らせる手助けになると嬉しいです。

参考文献
・『犬の科学』スティーブン ブディアンスキー(著),Stephen Budiansky (原著),植 貞一郎(翻訳),築地書館
・『ドッグズ・マインド』ブルース・フォーグル(著),増井光子(監修),山崎恵子(翻訳),八坂書房
・『犬の雑学』篠原 淳美 (著),インデックスコミュニケーション
・『犬の家庭教師―間違いだらけのしつけ方』中村 重信(著)WAVE出版
・『最新 イヌの心理』 武内ゆかり(著),ナツメ社
・『犬のいる生活: なんでも百科』ジーナ・スパーダフォリ(著),藤崎 リエ子(翻訳),清流出版

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