犬は自分がリーダーだと思うと、アルファシンドローム(権勢症候群)になっちゃう!?・実は犬との上下関係は必要ない!?
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犬は縦社会をつくる動物だといわれています。これは犬が群れのなかで生活してきた習性があり、それを元にオオカミの行動研究を犬に当てはめたからだそうです。


しかし!
最近、野犬の群れの観察から犬は順位関係をつけていない事が明らかになってきました。つまりよく聞く犬は家族の中でも自分の順位を作るという話、どうやら犬はそんなに単純な生き物ではないようです。

犬との関係において、上下関係やアルファシンドロームの概念は必ずしも正確ではありません。

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犬が攻撃的になるのにはそれなりの理由がある

いろんな所で常識として語られてきた

犬を飼うなら、犬より自分が上だとわからせないと
言うことを聞かない、飼い主に対して攻撃的になる

という理屈、現在では間違えている可能性が高い事が分かってきました
これは単に人間が躾や強制的なトレーニングをしやすいように、都合の良い解釈をしてきたとも言えます。

つまり犬が咬んだり、言うことを聞かないのには
それぞれに特定の原因が存在します。

犬はこうだから、序列をしっかり徹底しないと!
という一辺倒な知識ではなく
その家庭、犬、そして個別の場面で色々な動機と対策があると言う事ですね。

犬の事典などでさえ

権勢症候群(けんせいしょうこうぐん)について
以下のような説明がされています

権勢症候群はアルファ・シンドロームともいう。
飼い主と犬との主従関係が確率している場合、犬は常にリーダー(アルファ)である飼い主に注目し、命令に従う。
しかし、飼い主がアルファとして信頼するに足らない存在であると、犬がアルファになろうとして、勝手な判断で行動するようになる。
飼い主と犬の、主と従の関係が正常でなければ犬の問題行動は改善できない。

MEMO

多くの専門家や研究者は、犬の行動におけるアルファシンドロームという概念に疑問を持っています

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正しい最新の情報を自分で判断して犬と暮らそう

人間と犬は数千万年前から共に暮らしてきました
時代と共に人間との関わり方も変化してきています


それに伴い犬についての研究も進み
生態や習性などもより深くわかるようになりました

つまり
研究成果や情報はアップデート(更新)されることもあるので、
昔は当たり前だった事が実は間違っていた!なんてこともあるのです

常に自分で情報を更新し、その情報の信頼性も精査する必要があるでしょう

思い込みや間違った情報で
愛犬と暮らすのは残念な結果にもなりかねないですもんね!

アルファシンドローム(権勢症候群)はない、トレーニングはよくない?

多くの専門家や研究者は、犬の行動におけるアルファシンドロームという概念に疑問を持っています。以下はその理由と根拠です。

・アメリカ獣医学会(AVMA)やイギリス動物行動学会(ASAB)などの機関は、犬と人間の関係におけるアルファシンドロームの概念を否定しています。

・犬の行動における「支配」や「リーダーシップ」は、狼の社会構造に基づいた古い理論に基づいています。しかし、犬は狼とは異なる社会的構造を持っており、この理論は適用されないとする研究が多いです。

犬との関係においてアルファシンドロームの考え方に基づいたトレーニングが行われることがありますが、実際にはこの方法が問題を引き起こすこともあります。

攻撃的な行動:アルファシンドロームに基づいたトレーニングが行われた犬は、不安やストレスから攻撃的な行動を示すことがあります。

信頼関係の崩壊:犬は家族の一員として、愛情と理解に基づく関係を求めています。アルファシンドロームのトレーニングは、この信頼関係を損なう可能性があります。

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まとめ

犬の問題行動は
飼い主と犬の、主と従の上下関係が必ずしも必要はないということを
覚えておいて、実際の躾やトレーニングに向かい合った方が良さそうです!

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