
スウェーデンの陶芸家マリアンヌ・ハルバーグ。彼女の主要作品の日本国内生産がついにスタート!caniniが注目したのは中でも犬の花瓶です!

マリアンヌと瀬戸焼のコラボで生まれた作品たち
マリアンヌの作品は手描きの線のにじみやゆれ、極薄の成型やゆがみなど、手づくりならではの要素の集合体ともいえます。よって量産化は難しいとされていました。しかし作家の手づくりゆえ、数が少なく欲しい方に行き届かないという問題もあり、トンカチとマリアンヌはオリジナルのよさを維持した形で量産化ができないかと模索してきました。そんな中で、愛知県瀬戸焼の工房という理想的なパートーナーと出会い、6年に渡る試行錯誤の末、ついに主要作品の量産化を成し遂げました。一挙に5作品が同時リリース!

小さくなった、犬のかびん
「犬のかびん」は、オリジナルがあり、それをよりサイズを小さくして、もっと子犬にしたのがコチラ。この犬には実在のモデルがいる。名前はモルガンくん。マリアンヌの犬ではなく、知人の犬だったらしい。その犬をなぜ彼女が作ることになったのか、何度聞いてもあまり多くを語ってくれないので、私たちは何もしらない。何も知らない、何もわからないモルガンくん。瀬戸焼という日本の伝統技術と北欧デザインの融合により量産が可能になり、アート作品を気軽に楽しめるのは嬉しいですね。

子犬になったことで、重さは約110gという軽々さ!そして、瀬戸焼にすることでかびんとしての耐久性がアップしているのも嬉しい。
その他の作品も素敵です
香水瓶のかびん
マリアンヌの代表作のひとつ「香水瓶のかびん」。彼女がお気に入りだった香水が、突如、販売終了になってしまい、それがキッカケになって作ったのが、この香水。いつも何気ない現実からはじまって、空想の領域までひとっ飛びする、まさにマリアンヌ的な行動が生んだ傑作です。瀬戸焼ヴァージョンの名前は「香水瓶のかびん(seto)」です。以後お見知りおきを!

水のはいったビンのかびん
その名のとおり「水のはいったビンのかびん」。現実にある水の入ったビンは、なんら不思議ではないが、ひとたびマリアンヌ・ブルーの線で描かれると、とたんに非現実的な世界に突入する。水はどこまでも空虚で、ビンはどこまでも透明で、世界に消え入るぎりぎりのところで存在感を増す。マリアンヌの狙いはいっつもそういうところにある。その意味で、彼女の精神性を表すような作品。瀬戸焼ヴァージョンは「水のはいったビンのかびん(seto)」。

メッシュとチェックのカップ
チェックが好きなマリアンヌの、2つの傑作カップ。目が大きなほうを「チェック」、細かいほうを「メッシュ」と呼び分けています。全然、規則正しくない模様を一生懸命に描いているマリアンヌの姿が目に浮かぶ。彼女の中ではこれは規則正しい規律に満ちた厳格な世界なのです。エレガントにしてスピリチュアル。コンピュータや数学の向こう側の世界。瀬戸焼ヴァージョンは「メッシュのカップ(seto)」と「チェックのカップ(seto)」。


【瀬戸焼について】
愛知県瀬戸市を産地とする伝統的な陶磁器。古くから人々の生活になじみ、様々な器や陶器に取り入れられてきました。海外にも多く輸出されるようになったことから、”made in Japan”の魅力を世に送り出す代表的な伝統工芸品として広く知られています。