シー・ズーは中国の皇室で愛され、ライオンに似た姿から「獅子犬」とも呼ばれた歴史を持つ。チベットのラサ・アプソとペキニーズの交配によって生まれた、小型で活発な性格を持つ小型犬です。その飼いやすさや注意点、そして人気の理由について紹介します!
シー・ズーの特徴と歴史
シーズーは中国起源の小型犬で、その特徴的な見た目と独自の歴史を持っています。
鼻ぺちゃで長い毛とくるんと巻いた尾を持ち、わふわの被毛や大きな目の愛らしい顔立ちが特徴。
シーズーはもともと中国の皇室で愛され、ライオンに似た姿から「獅子犬」とも呼ばれていました。
1930年代にイギリスへはじめて輸入、1940年にイギリスの団体に正式に犬種として公認されました。
成犬時のサイズはオス、メスともに体高27cm以下で、体重は4.5~8kg。
筋肉質で骨太、豊かな尻尾の毛を揺らしながら歩く姿はまるで金魚と表現されることもあります。
原産地 | チベット(中国) |
用途 | コンパニオン・ドッグ |
一般外貌 | がっしりしており、明らかに気高い雰囲気がある被毛の豊富な犬で、「菊の花のような」顔をしている。 |
習性/性格 | 理解力があり、活動的で、敏活である。友好的で、自立心がある。 |
毛色 | あらゆる毛色が許容される。パーティ・カラーの犬においては、前頭部に見られるホワイトのブレーズや尾の先端が白いのはたいへん好ましい。 |
体高 | 27cmを超えてはならない。 最も重要なのはタイプとブリードの特徴を兼ね備えていることである。決してサイズのみで判断してはならない。 |
体重 | 4.5 kg ~8 kgである。 理想体重は4.5 kg~ 7.5 kg。 |
起源:シー・ズーは中国で「獅子狗(ライオンドッグ)」と呼ばれ、ラサ・アプソやペキニーズとの交配から生まれた犬種です。
性格:愛らしく温厚で人懐っこい性格が特徴です。
シーズーの祖先は、チベット原産の「ラサ・アプソ」といわれています。
古代、チベットでラサ・アプソは宮廷や僧院など限られた場所でのみ飼うことが許され、
貢ぎものとして中国に献上されていました
中国の宮廷で、贈られたラサ・アプソを大切に飼っており、
その後、ラサ・アプソと中国の宮廷で門外不出とされていたペキニーズの交配によってしたのが、シーズーです。
飼いやすさと性格の特徴
シー・ズーは一般的に飼いやすい犬種とされています。
小型ながら活発で遊び好きな性格を持ち、人懐っこく家族に対する愛情深さが魅力です。
賢く、物覚えもいいので、しつけに困ることはないでしょう。
ただ、少し頑固でプライドが高い面がありますので、多少反抗することもあります
全体的には
適度な運動と愛情を与えることで、幸せな生活を楽しめるパートナーとなるでしょう。
人気の理由と魅力
シー・ズーの人気は、
その魅力的な外見と飼い主に対する深い愛情・穏やかな性格から生まれています。
長い被毛はダブルコートで抜け毛も少なく、
アレンジ次第で様々なスタイルに仕上げることができます
小さな体ながら大きな個性を持ち、愛らしいしぐさや表情で心を癒してくれる存在で
日本でも人気犬種上位に入るほど、不動の人気を誇っています。
シー・ズーを飼う際の注意点
シー・ズーを飼う際には、被毛の手入れや適切なトレーニングが必要です。
毛が絡まりやすいため、定期的なブラッシングが欠かせません。
怠ると柔らかな被毛はすぐに毛玉になり、そこから皮膚炎になる危険性もあります。
皮膚が弱いので皮膚の状態は常に確認するようにしたいですね
また、社交性が高い一方で、やや頑固な面もあるため
適切な社会化としつけが大切です。
また、遺伝的な健康問題(目・耳・皮膚など)にも注意を払い、定期的な獣医の診察を受けることも必要になります。
健康管理
健康管理項目 | 説明 |
---|---|
目のケア | 涙やけが起きやすく、目元を清潔に保つため、専用の拭き取りが推奨。 |
耳のケア | 長い耳に汚れがたまりやすいため、週に1回の掃除が望ましい。 |
皮膚のケア | 皮膚病予防として、被毛を清潔に保ち、定期的な皮膚チェックを行う。 |
食事:栄養バランスに気を配り、皮膚と被毛に良い成分を取り入れると良いでしょう。
運動量:基本的には少なめで、室内でも運動が可能です。
皮膚・目・耳のケア:シー・ズーは皮膚病や目、耳の病気にかかりやすいため、こまめなチェックが必要です。
被毛の手入れ:ダブルコートのため、定期的なブラッシングやトリミングが必要です。