
「世界に一つだけのロンTを、自分で作ってみたい!」
そんなDIY初心者の方でも、カッティングマシンとアイロンがあれば、1枚からオリジナルロンTを簡単に自作できます。
この記事では、ロンTのプリント方法をステップ形式でやさしく解説します。
使用する道具やコツも具体的に紹介しているので、初めての方も安心です!
ロンTは3シーズン使える万能アイテム
ロンT(ロングスリーブTシャツ)は、春・秋・冬の3シーズンで使える定番アイテム。
1枚でトップスとしても、アウターの下にインナーとしても使える着回し力の高いウェアです。
肌の露出が少ないぶん、Tシャツよりも「きちんと感」があり、男女問わず幅広く着られます。
今回作るのは、犬好きのためのオリジナルロンT
今回は、犬のイラストと英語のフレーズを組み合わせたデザインをTシャツにプリントします。
「life of the party(=場を明るくする存在)」という言葉を小さく入れ、わんこが飼い主の心を明るくしてくれる存在であることを表現しています。
必要なもの(材料・道具)
アイテム | 詳細 |
---|---|
ロンT本体 | UnitedAthle 5.6オンス(丈夫で高品質) |
アイロンプリントシート | 熱転写ラバータイプ/白・ピンク(A4サイズ) |
デザインソフト | Illustrator もしくは Silhouette Studio(無料) |
カッティングマシン | Silhouette CAMEO (自動カット対応) |
アイロン | 中温・ドライ設定が可能なもの(家庭用でOK) |
・ロンT

ユナイテッドアスレはアパレルのボデイとして、よく使用されているロンTです。低価格ながら高品質な1枚
・アイロンプリントシート(熱転写シート)白/ピンク
カットしてTシャツにアイロンでプリントできます

アイロンプリントシート 熱転写ラバーシート A4サイズ程度 スタンダードタイプ
・アドビイラストレーター
デザインの制作に使用。
今回使用しているカッティングマシン・カメオなら付属のSilhouetteStudio®というソフトでデザインができますのでなくても大丈夫です

・カッティングマシン
Tシャツを自作したいとき、あると便利なのがカッティングマシン。
自分がデザインした模様に沿って、自動で細かいデザインもきれいにカットしてくれます。カッターを使ってカットするよりも正確に、同じものをたくさん作るときでも簡単にできます

・アイロン

温度調整ができるものなら、家庭にあるアイロンでも使えます
ステップ①:デザインを作成する
まずは、ロンTにプリントするデザインを作成します。
Adobe IllustratorやSilhouette Studioを使って、イラストと文字を組み合わせたデザインを作ります。
カッティングマシン用のベクトルデータ(DXF形式)として保存する必要があります。
これは、マシンが画像ではなく線の情報を読み取ってカットするためです。
また、色ごとにパーツを分けることで、複数色のプリントが可能になります。

カッティングマシンで使えるデータに変更していきます。カッティングマシンは線に沿ってカットしていきますので、線が綺麗に繋がっているカットラインを作成する必要があります

これでデザインデータは完成です。※帽子と首輪の部分は色を変えるのでパーツを分けています
次にデザインデータをカッティングマシンて使えるdxf形式で書き出します

イラストレーター(mac)を使用。

DXFファイルとはAutoCADなどのCADでよく使われる形式で、線分データ(ベクトルデータ)のみで構成され、フォントや画像データを含めることはできません。※デザイン・出力にMacを使用している為、DXF/DWG形式を利用しています

ステップ②:プリント用シートをカットする
カッティングマシンのソフト(Silhouette Studio)を使って、DXF形式のデータを開きます。
ここで重要なのが「ミラー反転設定」。
アイロンプリントは裏面から転写するので、左右反転しないと仕上がりが逆になってしまいます。
使用するプリントシート(白・ピンク)をセットし、素材と刃の設定を確認してからカットを開始。
カットが終わったら「カス取り」と呼ばれる作業で不要な部分を除去し、デザインだけを残します。

送信パネルで、素材とブレード(刃)の設定を行ってからデータを送信

ここでは2色(白・ピンク)使用します

フックツールなどを使って、余計な部分を取り除きます。この作業はカスとり、と言います。

ステップ③:アイロンで転写する
アイロンを中温・ドライ設定にし、プリントしたい位置にシートを置いて、30〜40秒間しっかり押し付けます。
焦げ防止のために、薄手のタオルやクッキングシート(シリコンペーパー代用)を挟むのがおすすめです。
シートの端を少しめくり、デザインが生地にしっかり定着しているか確認。
もしまだ浮いているようなら、数秒追加でプレスしてください。
デザインが完全にくっついたのを確認したら、少し冷ましてからシートをはがすと綺麗に仕上がります。

アイロンでプリントする時は、アイロンプリントシートを生地に約30-40秒間押し付けます。
綺麗にプリントされているか心配な時は、シートの角をそっとだけはがして、デザインが生地についているかどうかを確認しましょう。
もし、ついてなければ、完全に接着するまでアイロンを押し続けます。
デザインが完全に接着していることを確認してから、シートをはがします。
生地が焦げないように注意しましょう

※温かいままで剥がすタイプのアイロンプリントシートもありますので、シートの説明を確認しましょう
ワンポイント:タグをつければもっと本格的!
Tシャツの裾や首元にオリジナルタグを縫い付けると、より完成度が高くなります。
シンプルなデザインでも、タグがあるだけで既製品のような印象に。

完成!犬好きのための黒ロンT
今回制作したのは、黒色のロンTに白・ピンク2色のプリントを施したデザイン。
犬の帽子と首輪をピンクにし、背面には「life of the party」の文字を小さく配置。
犬好きによる、犬好きのための1枚に仕上がりました!



life of the partyの文字
これはパーティーの主役、場を盛り上げる人[人気者]、座を楽しませる人
という意味で、愛犬家にとってのわんこはいつも飼い主を楽しまてくれる存在だな〜、という実感からこのキーワードを入れています。

オリジナルロンT作りは誰でもできる!
- 必要な道具はシンプル(カッティングマシンとアイロン)
- アイロンプリントは1枚から安く・自由にプリント可能
- 自分のペースで、自分好みのデザインを実現できる
Tシャツづくりは、難しそうに見えて、実はとても楽しくて奥が深い趣味です。
ロンTはデザイン次第で、ファッションアイテムにも、プレゼントにも、ペアルックにもなります。
まとめ
ロンTのDIYは、初心者でも気軽に始められるファッションカスタマイズ。
カッティングマシンや熱転写シートを活用すれば、誰でも本格的な仕上がりが目指せます。
季節に合わせて、お気に入りのモチーフで、あなただけの1枚を作ってみてはいかがでしょうか?