ビション・フリーゼってどんな犬?性格・特徴・トリミング料金など。純白の被毛が美しいフランス生まれの小型犬
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ビション・フリーゼは、ふわふわの純白な被毛と愛らしい顔立ちで知られるフランス生まれの小型犬です。その歴史は華やかで、フランス宮廷の寵愛を受けたほか、サーカスや水兵のコンパニオンドッグとしても活躍してきました。本記事では、ビション・フリーゼの性格、特徴、歴史、そしてトリミング料金について、詳しく解説していきます。

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ション・フリーゼの歴史

ビション・フリーゼは、14世紀にスペイン・カナリア諸島で生まれ、後にイタリアの旅行者によってヨーロッパ本土に持ち込まれたとされる犬種です。16世紀にはフランス宮廷で大変人気を博し、その優雅な外見と陽気な性格から貴族たちの間で愛されました。しかし、フランス革命により貴族階級が凋落すると、ビション・フリーゼの運命も大きく変わります。

一時期はサーカスや街頭芸人とともに生活することを余儀なくされましたが、その訓練のしやすさと明るい性格から、多くの人々に愛される存在となりました。第一次世界大戦後、ビション・フリーゼは数が減少しましたが、1930年代にフランスで再び人気が復活し、今では世界中で愛される犬種となっています。

ちなみに
スペインを代表する宮廷画家であるゴヤ(1746〜1828)の絵画などにも登場していることから
貴族や宮殿で生活していた様子が垣間見られます。

ビション・グループの犬種は地中海にルーツを持つといわれている愛玩犬で、マルチーズ、ボロネーズ、ハバニーズ、テネリフェなど4種がいます、これらはどれも丸みを帯びた形、純白でふわふわとした毛に短めのマズルを持っています。

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ビション・フリーゼの性格

ビション・フリーゼは、陽気で人懐っこい性格が魅力の犬種です。家族や子ども、他のペットとも仲良くできることが多く、人間との絆を大切にする犬種です。しかし、独立心も持ち合わせており、飼い主にべったりと依存することは少ないです。

また、無駄吠えが少ないことも、ビション・フリーゼの特徴のひとつです。穏やかで優しい性格の反面、頑固な一面もあり、しつけには一貫性が求められます。ビション・フリーゼは頭が良く、しつけに対して柔軟に対応するため、適切な方法で接すれば、良いパートナーとなるでしょう。

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ビション・フリーゼの特徴

ビション・フリーゼは、見た目がぬいぐるみのように可愛らしい犬種です。その特徴的な部分について、詳しく見ていきましょう。

頭部

ビション・フリーゼの頭部は、鼻先から両眼の外側を結ぶと正三角形になることが理想とされています。鼻は黒く、目立つ大きさで、目は黒くて大きく丸いのが特徴です。目の周りが黒いことで、さらに目が大きく見えます。

頭部

両眼の外側と鼻先を結んだ線が正三角形になっていると美しいとされています。鼻は黒く大きい。

耳は幅が狭く、長くて細い毛で覆われ、垂れ下がっています。耳の形状や毛の長さが、ビション・フリーゼの愛らしさを一層引き立てています。

黒っぽく大きく丸い(目の周りが黒いのでより大きく見せる)。外見上は白目の面積が少ない。

身体の特徴

ボディ

ビション・フリーゼは、深く発達した胸と広い骨盤を持ち、腰は筋肉質でややカーブしています。脚は太めで丸みがあり、しっかりとした骨格が感じられます。足は丸みがあり、引き締まっており、肉球や爪が黒いことが理想とされています。

下についている、動く時にカーブしている。

被毛

ビション・フリーゼの被毛は、非常に柔らかく、シルクのような手触りです。毛質は強くカールしており、そのふわふわ感が特徴的です。毛色は純白で、特に真っ白な被毛が美しいとされています。

太腿が太めで丸みがある。前足はまっすぐ垂直。

丸みがあり関節もしっかりしている、引き締まっており、わりと筋肉質。肉球も爪も黒が良いとされています。

ビション・フリーゼのトリミング料金とケア

ビション・フリーゼは、その美しい被毛を保つために、定期的なトリミングが必要です。特に、毛が伸びやすく絡まりやすいので、毎日のブラッシングが欠かせません。

トリミング料金の相場
ビション・フリーゼのトリミング料金は、一般的に6,000円から13,000円程度が相場です。トリミングには2~3時間ほどかかり、毛量が多いため、他の小型犬よりもやや高めの料金設定となることが多いです。

トリミングの頻度
ビション・フリーゼの被毛を美しく保つためには、月に1回程度のトリミングが推奨されます。また、定期的なシャンプーとカットも必要です。耳掃除や爪切りなども合わせて行うことで、健康な状態を維持できます。

Memo

ビションフリーゼはチワワなどの小型犬と比べるとやや大きく、毛量が非常に多いので、相場はやや高くなりがちです

※データはCANINITOKYO編集部調べ

ビション・フリーゼを飼う際の注意点

ビション・フリーゼは、初心者にも比較的飼いやすい犬種ですが、いくつかの注意点があります。

運動量
ビション・フリーゼは小型犬ですが、活発で運動が大好きです。毎日の散歩や遊びを通じて、十分な運動量を確保することが大切です。

アレルギー対策
ビション・フリーゼの被毛はアレルギーを引き起こしにくいとされていますが、定期的なケアを怠ると毛が絡まり、皮膚トラブルの原因となることがあります。特に皮膚がデリケートなため、肌トラブルには注意が必要です。

健康管理
ビション・フリーゼは比較的健康な犬種ですが、遺伝的な疾患や関節の問題が発生する可能性があります。定期的な健康チェックを受け、適切な食事と運動を心がけることが重要です。

まとめ

ビション・フリーゼは、ふわふわの純白な被毛と愛らしい性格で、多くの人々に愛される犬種です。その歴史は古く、フランス宮廷での優雅な生活からサーカスでの活躍まで、様々な場面で活躍してきました。性格は陽気で人懐っこく、他のペットや子どもとも仲良くできるため、家庭犬としても非常に優れています。

トリミングや日常のケアには時間と費用がかかりますが、その愛らしさを維持するためには欠かせないものです。ビション・フリーゼを飼う際には、健康管理や運動にも注意し、長く幸せな時間を過ごすことができるでしょう。

ビション・フリーゼの魅力を理解し、その特別なパートナーとして迎え入れてください。

参考文献
・『新アルティメイトブック 犬』デイヴィッド テイラー (著), David Taylor (原著), 福山 英也 (翻訳),緑書房
・『犬の科学』スティーブン ブディアンスキー(著),Stephen Budiansky (原著),渡植 貞一郎(翻訳),築地書館
・『ドッグズ・マインド』ブルース・フォーグル(著),増井光子(監修),山崎恵子(翻訳),八坂書房
・『犬の雑学』篠原 淳美 (著),インデックスコミュニケーション
・『犬の家庭教師―間違いだらけのしつけ方』中村 重信(著)WAVE出版
・『最新 イヌの心理』 武内ゆかり(著),ナツメ社
・『犬のいる生活: なんでも百科』ジーナ・スパーダフォリ(著),藤崎 リエ子(翻訳),清流出版

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