
ハンドメイド初心者の方が最適なプリンターを選ぶためには、用途に応じた機能とコストパフォーマンスに優れたモデルを選ぶことが大切です。この記事では、家庭用からハンドメイド用まで幅広いニーズに応えるおすすめプリンターを紹介しつつ、選び方のポイントや印刷方式、インクの種類についてもわかりやすく解説します。
なぜハンドメイドにプリンターがおすすめなのか?
ハンドメイド作品には、カードやラベル、パッケージ、写真印刷など、プリンターを使った工程が多く含まれます。市販のデザインではなく、自分だけのオリジナルデザインを印刷できることで、作品の完成度や個性を高めることが可能です。
また、販売用やプレゼント用に「クオリティの高い印刷物」を用意したい場合にも、家庭用プリンターが非常に便利です。
プリンター選びの基本ポイント
プリンター選びで重要なのは、以下の4つの観点です:
- 用途
- 印刷品質
- コストパフォーマンス
- 操作の簡単さ
これらを総合的に考えることで、失敗のないプリンター選びができます。では、まず「用途」から見ていきましょう。
用途別のプリンター選び
プリンターの用途は主に次の3つに分類されます。
1. 文書印刷
レポートや資料の印刷がメインの場合は、モノクロレーザープリンターが適しています。印刷スピードが速く、1枚あたりのコストが安く、トラブルも少ないのが魅力です。
2. 写真印刷
鮮やかで高品質な写真印刷を求めるなら、インクジェットプリンターがおすすめです。色の再現性が高く、微細なグラデーションも美しく印刷できます。
3. ハンドメイド(クラフト・カード・ラベルなど)
クラフトや紙製アイテムの制作には、カラー印刷対応で多種多様な用紙に対応できるプリンターが便利です。特にハンドメイド用途では、印刷の柔軟性が求められるため、インクジェット型が優位です。
印刷方式の違いとは?
プリンターの印刷方式には「インクジェット」と「レーザー」があります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
インクジェットプリンターの特徴
- 写真やカラー印刷に強い
- インクの種類によって発色・耐久性が異なる
- 多様な用紙に対応
- コンパクトなモデルが多い
レーザープリンターの特徴
- 文字がはっきり綺麗に印刷できる
- 印刷速度が速く、コストパフォーマンスが高い
- インク詰まりが起きにくくメンテナンスも簡単
- 写真印刷はやや苦手
たとえば、私が購入した Canon Satera LBP621C(カラーレーザー) は、低価格ながら厚紙にも対応しており、イラストや文字の印刷が速くて綺麗。水にも強いので、パッケージラベルなどにも重宝しています。ただし、写真に関してはインクジェットのほうがクオリティが上です。
・写真の印刷がメイン→インクジェットプリンターがお勧め
・イラストや文字がメイン→レーザープリンターがお勧め

わたしが購入したレーザープリンター、低価格で厚紙印刷可能なので選びました。
レーザープリンターはインクやマシントラブルも少なく、機種によっては、1枚あたりの印刷単価も安いです。イラストや文字の印刷は早く綺麗に出て、水にも強いですが
写真のプリントに関しては、インクジェットの方が綺麗です。
プリンターのインク/顔料・染料の違い
インクの種類にも注目!顔料インク vs 染料インク
インクジェットプリンターで使用されるインクには、**「染料インク」と「顔料インク」**の2種類があります。それぞれの特徴を理解して、用途に応じて選びましょう。
染料インクの特徴
- 発色が鮮やかで光沢感のある仕上がり
- 写真やポスターに最適
- 水や光にやや弱い面もある
顔料インクの特徴
- 耐久性、耐水性、耐光性に優れる
- 長期保存に向いた文書やアート印刷に最適
- インクがやや高価
長期保存・耐水性を求めるなら → 顔料インク
鮮やかな色彩を重視するなら → 染料インク
プリンターの普及率と重要性
総務省の調査によると、日本の家庭におけるプリンターの普及率は約60%。年間の平均利用回数は約200回にのぼります。
これからハンドメイドを始める方にとって、プリンターは「あると便利」ではなく「必須アイテム」とも言える存在でしょう。
ハンドメイド初心者におすすめのインクジェットプリンター3選
今回は、ハンドメイド初心者さんにぴったりの「扱いやすく、導入しやすいインクジェットプリンター」を厳選して3つご紹介します。
はじめての作品作りにも安心して使えるモデルばかりなので、ぜひチェックしてみてください!
Canon PIXUS TS8630/TS8730(6色ハイブリッドインク)
- 高精細な写真印刷が得意
- Wi-Fi対応でスマホからも簡単印刷
- タッチパネル式で直感的な操作が可能
- アートフィルターなど創作向け機能が豊富

EPSON カラリオ EW-452A(エコタンク搭載)
- コンパクト設計で省スペース
- エコタンクによりインク代を大幅に削減
- 頻繁に印刷する人に嬉しい低ランニングコスト

Brother DCP-J528N(自動両面印刷対応)
- 両面印刷が自動で可能、紙の節約に
- スマートフォンアプリからの印刷・スキャンも簡単
- 初心者でも使いやすい設計

プリンター選びでチェックすべきポイント(再確認)
✔ 印刷品質:
- 特に写真や細かいデザインは、解像度の高さが重要
✔ 対応用紙サイズ:
- ポストカードや名刺、ラベルなどへの対応力がカギ
- A3対応なら大判ポスターもOK
✔ コストパフォーマンス:
- インクの価格や交換頻度も考慮
- エコタンクや大容量インクモデルはコスパ良し
用途別おすすめプリンター比較表(初心者向け)
用途 | おすすめモデル | 理由・ポイント |
---|---|---|
文書印刷(レポート、資料) | Canon Satera LBP621C (レーザープリンター) | 高速印刷、文字がくっきり。 モノクロ中心。ニスちとイラスト・グラフィックも○。コスパ重視なら◎ |
写真印刷(作品撮影、アルバム作成) | Canon PIXUS TS8630/TS8730 (インクジェット) | 6色インクで写真が美しく再現。 スマホ印刷やタッチパネルも使いやすい |
ハンドメイド全般(ペーパーアイテム、ラベル、クラフト) | EPSON カラリオ EW-452A (エコタンク型インクジェット) | エコタンク搭載でコスト削減。 小型で家庭でも場所を取らない |
イラスト・カラー印刷(名刺、カード) | Brother DCP-J528N (インクジェット複合機) | 自動両面印刷、スマホ連携が簡単。 色の再現性が高く、幅広い用途に対応 |
結論(まとめ)
プリンター選びは「何を印刷したいか」で方向性が決まります。初心者の方ほど、最初に失敗しない選び方を知ることが大切です。今回ご紹介したように、操作が簡単でコスパも高く、用途に合ったモデルを選ぶことで、日々のハンドメイド制作がもっと快適で楽しくなります。
自分に合ったプリンターを見つけて、オリジナリティあふれる作品づくりを始めてみてくださいね!
参考文献
総務省統計局:「家庭におけるプリンター普及率」統計データ。Canon公式サイト:PIXUS TS8630 製品情報。EPSON公式サイト:カラリオ EW-452A 製品情報。Brother公式サイト:DCP-J982N 製品情報