
はじめに|「紙モノ作家」デビューにプリンターは必須アイテム
ハンドメイド作家の中でも、紙モノ(ポストカード、ミニZINE、シール、ラベルなど)を作って販売したいという人が近年増えています。
SNSで作品を紹介して「minne」「BOOTH」「Creema」などで販売する——そんな活動をしてみたいと思ったことはありませんか?
その第一歩として必要なのが、“自分の世界観をカタチにできる”プリンターです。
「コンビニ印刷ではダメなの?」と思ったあなたへ
確かに、コンビニでもある程度のプリントはできます。けれど…
- 思った色が出ない
- 用紙の種類が選べない
- 1枚あたりのコストが高い
- 毎回出かけるのが面倒
…と、実は「作る人」にとってはストレスの原因になりやすいんです。
だからこそ、紙モノ作家を目指すなら、“家庭用でも高品質”なプリンターを1台持つことが、創作活動の自由度を大きく高めてくれます。
この記事でわかること
このブログ記事では、
- 初めてプリンターを買う人でも失敗しない選び方
- 紙モノ作品に向いている具体的なモデル(2025年最新版)
- 用途別の選び方と比較ポイント
などを、できるだけ専門用語を使わずに、わかりやすく解説していきます。
なぜこの5台なのか?
- おすすめ①:Canon PIXUS TS8630(高画質&コンパクト)
- おすすめ②:EPSON EW-M754TW(クラフト紙もOK、インク代◎)
- おすすめ③:Brother DCP-J926N-W(コスパ重視派に)
- おすすめ④:HP ENVY Inspire 7220(操作が簡単、デザイン◎)
- おすすめ⑤:Canon G7030(大容量インク&厚紙対応)
選定にあたっては、以下の3つを軸に厳選しました:
- 紙モノ作家として活動を始めたい初心者でも使いやすいか?
- 自宅で高品質な印刷ができ、創作活動に活かせるか?
- 売れ筋製品であり、信頼性が高いか?
本記事は単なるスペック比較ではありません。
「どんな作品を作りたいか?」という目的に合わせて、“選び方の軸”をしっかり持てるようになることを重視しています。
第1章:紙モノ作家に求められるプリンターの条件とは?
「紙モノ作家として活動してみたい」と思ったとき、プリンターをどれにするかは最初の大きな分かれ道。
単に「印刷できればOK」と思って安い機種を選ぶと、作品のクオリティや制作効率に直結する重大な後悔をすることも。
ここでは、紙モノを作る人にとって“本当に必要なプリンター性能”をわかりやすく整理します。
1.1 発色と解像度の美しさ
紙モノ作品は「目に入った瞬間の美しさ」が命。
そのため、プリンターの“色の再現性”と“解像度”が重要です。
✔ 発色(インクの色味)
- 「あれ?画面と全然違う色に…」はよくある失敗例。
- 6色インク以上のモデルだと、繊細な色がきれいに出る。
- 写真プリンター寄りの機種は発色が得意。
✔ 解像度(細かさ)
- 解像度が高いと、小さな文字や線画もくっきり。
- 目安は 4,800dpi以上(dpi=ドット・パー・インチ)。
解像度は印刷の「キレイさ」を左右する数字。数字が大きいほど高精細。
1.2 用紙対応力(厚紙・クラフト紙・光沢紙など)
紙モノ作家は、普通のコピー用紙だけでなく、
- 厚手のマット紙
- クラフト紙
- 光沢紙
- ラベル・シール用紙
など、様々な質感・厚みの紙を扱います。
そのためには、以下の2つが重要。
✔ 厚紙対応力
- 安価なプリンターは厚紙がうまく給紙できないことが多い。
- 手差しトレイ(背面給紙)対応のモデルなら、しっかりと厚紙も印刷可。
✔ 用紙設定の自由度
- 自作のサイズや紙質を選べるか?
- A4以外にも印刷可能か?などの柔軟性
作品の個性を出したいなら、「特殊紙に印刷できるか?」がカギ。
1.3 ランニングコストとインクの種類
家庭用プリンターは本体価格よりも“インク代”がかかると言われるほど、ランニングコストがバカになりません。
✔ インクの種類
- 染料インク:発色がよく、写真やカラー重視に◎
- 顔料インク:耐水性・耐光性に強く、ポスターや文字に◎
- モデルによっては染料+顔料のハイブリッド型も。
✔ コストの見極め方
- インクボトル式:インク代がかなり安く済む
- カートリッジ式:手軽だが、交換頻度が高いと高コストに
作品販売を考えているなら、1枚あたりのコストにも要注目!
まとめ|“作品づくりのパートナー”として選ぶ
プリンター選びは単なる機械選びではありません。
「あなたがどんな作品をつくって、どんな人に届けたいか?」を考えるほど、必要な機能が見えてきます。
次章では、実際にありがちな“失敗しがちな選び方”について、よりリアルな視点から解説していきます。
第2章:初心者が失敗しがちなプリンター選びの落とし穴
プリンター選びは、一見すると「スペックを見て、予算に合うものを買えばOK」と思いがちです。
しかし、実際には“買ってから気づく後悔ポイント”が多く存在します。
この章では、初心者が特にやってしまいがちな失敗例を具体的に紹介しながら、どう選べば避けられるのか?を解説します。
2.1 「写真がきれい」=「紙モノに最適」ではない!
家電量販店でよく目にするのが、「写真プリントが美しい!」という謳い文句。
これに惹かれて買ってしまうと、紙モノ作家にとっては不向きなケースも…。
⚠ よくある落とし穴
- 写真用光沢紙に最適化 → 厚紙・マット紙ではにじむ、色が沈む
- インクの耐久性が低い → シールやZINEに向かない(にじむ・色あせ)
✔ 回避するポイント
- 「写真向け」ではなく「文書+カラー印刷バランス型」モデルを選ぶ
- インクの種類(染料/顔料)や、用紙対応力も必ずチェック
「紙モノ」は“作品”なので、写真画質とはまた違う「紙の乗り・風合い」が重要です。
2.2 インク代に泣かされる
本体価格は安くても、後からインク代で「こんなにかかるとは思わなかった…」となるケースは非常に多いです。
⚠ よくある落とし穴
- 純正カートリッジが高すぎる → 互換インクに手を出すがトラブル続出
- 印刷枚数が多いと、コストが跳ね上がる
- 「セットインク交換」タイプだと1色切れでも全部交換…
✔ 回避するポイント
- ボトル式インク(エコタンク型)のモデルを検討
- 印刷頻度が多い人は、「インク容量」と「1枚あたりのコスト」を事前に比較
売れ筋は「最初は高いが長期的にお得」なボトル式プリンターです。
2.3 用紙トラブルで創作のモチベが激減…
実際に作りたい紙モノを印刷しようとしたときに、「この紙、プリンターが対応していない…」という落とし穴も多いです。
⚠ よくある落とし穴
- 厚紙が給紙できない → ガタガタ印刷 or 紙詰まり
- 自作サイズに非対応 → ハガキや変形サイズが印刷できない
- クラフト紙がにじむ/反り返る
✔ 回避するポイント
- 「背面給紙」「手差しトレイ」があるモデルを選ぶ
- 対応用紙の厚さ・種類はメーカー公式サイトで必ず確認
「背面給紙」は厚紙をゆるやかに通せる構造なので、紙モノ作家には超重要ポイントです。
2.4 安さだけで選ぶと“作る気が失せる”ことも…
「とにかく安いモデルを買って始めよう!」という考えは間違ってはいません。
ですが、機能が足りない・使い勝手が悪いプリンターは、制作意欲すら削がれる原因にも。
⚠ よくある落とし穴
- 印刷速度が遅い → 1枚ずつに時間がかかってストレス
- 接続が不安定 → スマホからの印刷ができない、途中で止まる
- 使いたいアプリが非対応
✔ 回避するポイント
- 無線接続の安定性、スマホアプリ対応をチェック
- 実際に使った人のレビューや、YouTubeレビューも参考に
現代は「アプリから気軽に印刷」が主流。アナログ×デジタルの相性も大事です。
まとめ|「安さ」より「続けられるか」を基準に
プリンター選びは、「最初にかかる費用」ではなく、「長くストレスなく使えるか」がポイント。
この章で紹介した落とし穴を避けるだけで、後悔する確率はぐっと下がります。
次の章ではいよいよ、
「2025年最新版!初心者におすすめのプリンター5選」をご紹介します。
それぞれ、どんな人に向いているのか?を明確にしてご案内します。
第3章:2025年最新版!初心者におすすめのプリンター5選
選定基準のおさらい
- 初心者でも使いやすい(操作性・接続性)
- 紙モノ作家にとって必要な性能(画質・用紙対応・コスト)
- 実際にレビュー評価が高く、売れているモデル
おすすめ①|Canon PIXUS TS8630
発色の美しさと多機能を両立。家庭用の王道モデル。
※画像出典:Amazon

主な特徴
- 6色ハイブリッドインク(写真も紙モノも両対応)
- 背面給紙あり → 厚紙もOK
- スマホ印刷が簡単(Canon Printアプリ対応)
- コンパクトでおしゃれなデザイン(ホワイト・ブラック・レッド)
向いている人
- 「とにかくキレイに印刷したい」人
- 写真作品も一緒にプリントしたい人
- 自宅のスペースが限られている人
気になるポイント
- インクはカートリッジ式でやや割高
- 大量印刷には不向き(1枚ずつ丁寧に作品を刷りたい方向け)
おすすめ②|EPSON EW-M754TW
高画質&低コストを両立。紙モノ用途に超バランス型。
※画像出典:Amazon

主な特徴
- 4色染料インク(発色がよく、写真にも強い)
- 背面給紙あり → 厚紙・クラフト紙に対応
- 前面&背面給紙両対応で用紙セットがラク
- 写真・文書・作品系すべてにちょうど良い万能型
向いている人
- 初めてだけど失敗したくない人
- カラー作品やZINEをきれいに印刷したい人
- 用紙を使い分けたい人(マット紙・シール紙など)
気になるポイント
- インクはカートリッジ式
- シンプルデザインだが、本体はやや大きめ
おすすめ③|Brother DCP-J926N-W
コスパ最強。入門用に安心して選べる1台。
※画像出典:Amazon

主な特徴
- 4色インクのカートリッジ式(手頃な価格)
- スキャン・コピー付きの複合機
- Wi-Fi & スマホ連携もスムーズ
- シンプル操作で初心者に優しいUI
向いている人
- 「とにかく安く始めたい」人
- 小ロット印刷・試作中心で活動したい人
- 自宅作業に慣れていない初心者
気になるポイント
- 発色や細かさはCanonやEpsonの上位機種に劣る
- 厚紙や特殊紙への対応はやや限定的
おすすめ④|HP ENVY Inspire 7220
デザイン重視派に。UIもおしゃれで使いやすい。
※画像出典:Amazon

主な特徴
- 6色インク相当の高品質印刷
- タッチ操作対応の直感的UI
- 背面給紙は非対応だが、前面給紙でマット紙まで対応
- アプリ印刷が超簡単(HP Smart)
向いている人
- 見た目や操作性にこだわりたい人
- スマホから直感的に操作したい人
- SNS用の作品撮影→印刷→発送まで一括でしたい人
気になるポイント
- 厚紙対応がやや弱い(クラフト紙などは非推奨)
- 本体サイズやや大きめ
おすすめ⑤|Canon G7030
印刷量が多い人の味方。インク代を気にせず刷れる。
※画像出典:Amazon

主な特徴
- 大容量インクタンク(1回で数千枚印刷可能)
- 顔料ブラック+染料カラーのハイブリッド
- 厚紙・封筒・シールなどマルチ対応
- ADF付きでスキャンもラク
向いている人
- 本格的に販売をしたい人(イベント・通販など)
- 大量に印刷してもインク代が心配な人
- 封筒・便せん・パッケージ素材なども自作したい人
気になるポイント
- 本体が大きい&価格もやや高め
- 初期費用はかかるが、長期的にはお得
まとめ|“あなたの作風”に合った1台を
「全部よさそうで迷う…」という方も多いかもしれませんが、大事なのは“あなたがどんな作品を作りたいか”という視点で選ぶこと**です。
次の章では、そんな迷える方のために、
「目的別!プリンター選びの早見表&よくあるQ&A」をご紹介します。
第4章:プリンター選びに迷ったら?目的別早見表&よくあるQ&A
「おすすめ5選はわかったけど、自分にとってどれがベストかわからない…」
そんな声にお応えして、目的や重視ポイント別におすすめモデルが一目でわかる早見表と、初心者の方が疑問に思いがちなQ&Aをまとめました。
4.1 目的別・おすすめプリンター早見表
あなたの目的 | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
はじめての紙モノ作成。発色も妥協したくない | Canon PIXUS TS8630 | 色の美しさ・操作のしやすさ・背面給紙対応とバランス◎ |
クラフト紙や厚紙にしっかり対応したい | EPSON EW-M754TW | 背面給紙で紙厚対応、発色も強く作品向け |
とにかく低予算で始めたい | Brother DCP-J926N-W | 必要十分な機能&コスパ最強 |
デザインやアプリの使いやすさ重視 | HP ENVY Inspire 7220 | スタイリッシュなUIとスマホ連携が簡単 |
本格的に販売したい&大量に刷る予定 | Canon G7030 | 大容量インクタンクでコスト圧倒的低減 |
4.2 よくあるQ&A(初心者向け)
Q1. プリンターって、実店舗とネットどっちで買うのが得?
A. 基本的にはネットが安く、在庫も豊富です。
特にアマゾン・楽天・Yahoo!ショッピングでは、ポイント還元やクーポンがあることも。
ただし、初期不良が心配な人は「公式ショップ経由」がおすすめ。
Q2. 中古でも大丈夫?
A. 原則おすすめしません。
プリンターは消耗品であり、内部のローラーやヘッドの寿命が読めません。
特に紙モノ用途では、印刷品質が命なので、中古でのリスクは高めです。
Q3. 互換インクって使ってもいい?
A. 壊れるリスク&保証外になる可能性があります。
節約のために互換インクを使う人もいますが、色味が安定しない・詰まりやすいなどの問題も。
作家活動に使うなら、基本は純正インク推奨です。
Q4. プリンターで“シール”も作れますか?
A. はい、専用用紙を使えば自作可能です。
家庭用プリンターに対応した「インクジェット用シール紙」を使えば、
オリジナルステッカーやラベルシールも簡単に作れます。
シール用紙はマットタイプ/光沢タイプ、耐水タイプなど種類豊富。
Q5. スマホだけでも印刷できますか?
A. ほとんどの最新モデルは可能です。
おすすめ5機種すべてが、専用アプリ経由でスマホから印刷できます。
PCを使わなくても、画像加工 → 印刷までスマホ1台で完結します。
まとめ|「迷ったら、この2つだけ考えて」
最後に。どうしても決めきれないときは、次の2つの視点で選びましょう。
🔸あなたが作りたい作品の種類は?
→ ポストカード? シール? ZINE? パッケージ素材?
それぞれに合った対応紙・印刷精度が必要です。
🔸1カ月あたり何枚くらい刷る予定?
→ 月に数十枚なら、カートリッジ式でもOK。
100枚以上刷るなら、エコタンク型でコストカットを。
第5章:まずは“作ってみる”ことが始まり|プリンターがあると広がる創作の世界
紙モノ作家として何かを「作って、届けたい」と思ったとき、
それを実現するための最初の一歩は、「自分の手でプリントしてみること」です。
「買う」のではなく、「作品を生み出す道具を持つ」
プリンターは単なる“家電”ではありません。
あなたのアイデアや世界観をリアルな作品に変えてくれる、いわば創作の相棒です。
- 手書きのイラストを印刷してポストカードに
- 自作のZINEを何部か印刷してイベントに出展
- 商品に貼るオリジナルシールを作ってブランド感UP
…そのすべてが、プリンター1台あれば「すぐに、今夜から」始められます。
完璧じゃなくていい。試作から始めよう
「どの機種が正解かまだ自信がない…」という気持ちもわかります。
でも、安心してください。最初の1台は**“試作のための1台”**と考えてOKです。
やってみることで、あなたにとっての正解がわかってきます。
- 印刷してみたら、もっと厚紙に挑戦したくなった
- 作品の色味を微調整する楽しさに気づいた
- SNSで反応がもらえて、自信がついた
そうやって少しずつ、作家としての道が開けていくはずです。
今こそ“あなたの作品”を生み出すタイミング
2025年の今は、SNSやネットショップ、ハンドメイドイベントなど、個人で作品を発信・販売できるチャンスがかつてなく広がっています。
大きな投資をしなくても、プリンターがあればすぐに制作を始められる。
それが紙モノ作家の魅力です。
【さいごに】あなたに合った1台から、クリエイティブをはじめよう
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
この記事でご紹介したおすすめモデルはすべて、紙モノ作家の「はじめて」をしっかりサポートできる実力派。
ぜひ、あなたの作りたい世界にぴったりの1台を見つけてください。
📌 記事内おすすめモデルまとめ:
→ Canon PIXUS TS8630 をAmazonでチェック
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