チワワの性格は多様で、誤解されがちだが本当は飼いやすい【初心者必読ガイド】
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「チワワって、吠えるし気が強そうでしょ?」
「小さいから壊れそうで怖いし、初心者には向かないと思ってた…」

そんな声、何度も耳にしました。
でも、本当にそうでしょうか?

この記事では、チワワの性格の多様性と、実はとても飼いやすい理由を、犬好き歴20年・複数犬種と暮らしてきた私の視点から、初心者向けに、どこよりも詳しくまとめます。
誤解されがちなチワワの本当の魅力、ぜひ知ってください。

目次

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第1章:チワワってどんな性格?実は“千差万別”なんです

チワワと聞くと「気が強い」「よく吠える」「抱っこ犬」というイメージが先行しがちですが、実際に10匹以上のチワワと接してきた私の経験では、本当に個性が豊かで、同じ犬種とは思えないほど性格に差があります。

性格傾向特徴背景向いている飼い主
気が強い警戒心が強く、吠えやすい小型犬特有の防衛本能落ち着いた態度で接する人
甘えん坊ずっと飼い主のそばにいたがる群れ意識が強い一緒に過ごす時間が長い人
社交的他の犬や人にすぐ懐く幼少期の社会化が良好散歩や交流の多い人
臆病音や刺激に敏感
💡POINT

チワワの性格は「育て方」と「飼い主との関係性」で大きく変わります。
見た目は小さくても、意外なほど賢く、順応性も高いんです。

メス(チョコタン)のLillyは吠えてるのをみた事がないくらいおとなしいタイプ
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第2章:初心者こそチワワを選ぶべき5つの理由

実際に初心者にとって、チワワは最も飼いやすい犬種の一つと言っても過言ではありません。
以下の比較表をご覧ください。

項目チワワの特徴初心者への利点
サイズ超小型犬(平均2kg)室内飼いOK・持ち運び楽
食費月3,000〜5,000円経済的に負担が少ない
運動量毎日15〜30分程度でOK忙しくても続けやすい
知能非常に高いトイレ・芸を覚えやすい
寿命平均14〜17年長く一緒に暮らせる安心感
💡MEMO

チワワは「ちょっとした工夫と理解」があるだけで、本当に飼いやすい子になります。
しかも、コンパクトな体にぎゅっと“愛情”が詰まってるんですよ。

著者のチワワで見る/オスとメス、性格の違い

・メス(チョコタン)
大人しく穏やかだけど、飼い主にやや執着する傾向がある

・オス(チョコレート)
元気だけど、人懐っこくて、人には吠えないが犬にはすごく吠える

・オス(フォーン)
人にも犬にも吠えないが家族以外には懐かない

オス(ブラックタン)
人にも犬にも吠える<特に子供と老人には攻撃的で近づけるだけでかみつこうとする
※この子は3歳時に引き受けた、うまれた環境のせいかも?

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第3章:チワワを迎える前に知っておくべき注意点

初心者に向いているとはいえ、事前の準備と知識は必須です。
チワワ特有の弱点と、対策をセットで紹介します。

注意点原因対策・アドバイス
吠えることがある警戒心・恐怖心安心できる環境/無理な接触を避ける
寒さに弱い被毛が短く脂肪も少ない冬は服・暖房・毛布で保温
暑さに弱い熱放散が苦手エアコンと水分補給の徹底
骨が華奢体重が軽すぎるソファからの飛び降り厳禁/段差注意
目が大きく傷つきやすい顔の構造草むら・家具の角に要注意
💡MEMO

「小さくて繊細だけど、気持ちは人一倍パワフル」。
それがチワワの魅力であり、ケアのコツです。

これらの性格の違いは一般的な傾向であり、全てのオスとメスのチワワに当てはまるわけではありません。適切なトレーニングと社会化が行われれば、オスもメスも望ましい性格を持つチワワに育つことができます。

オス(チョコレート)のAngelは人ならだれでも好き、しかし犬は全員嫌いなタイプ

第4章:毛色・毛質で性格が違う?面白い“傾向”と私の考察

これは科学的根拠というより実体験+ブリーダーからの情報ですが、毛色や毛質ごとに、なんとなく性格に傾向があるように感じます。

毛色/タイプ傾向実体験からのコメント
クリーム系(ホワイト、フォーン)おっとり・甘えん坊初心者にはこのタイプが合う印象
ブラックタン警戒心強め・知能高めややプライド高いが賢い
チョコ系明るく陽気フレンドリーで元気系が多い
ロングコート優しく人懐っこいお手入れは必要だが性格が柔らかめ
スムースコート活発・敏感スポーツ好きな人におすすめ
💡MEMO

毛色と性格の関係性は、学術的には裏付けがないけれど、「実際にはそうかも」と感じることが多々あります。

第5章:チワワが向かない人ってどんなタイプ?

可愛いけど、すべての人に合うとは限りません。以下のような人は、ちょっと検討が必要かもしれません。

  • 「吠える=悪い」とすぐ思ってしまう人:チワワに限らず犬の本能です
  • 長時間家を空ける人:甘えん坊なので孤独に弱いです
  • 怒りっぽい人:感情が鋭く伝わるので、萎縮してしまいます
  • 大雑把な人:身体が小さくてケガのリスクがあるため、丁寧さが必要です
オス(ブラックタン)のセントは吠えまくりで隙さえあれば噛みつこうとするタイプ(苦笑)家族以外はみな敵だと思っている!?

第6章:チワワに向いていない飼い主の特徴【チェックリスト形式で確認!】

チワワは魅力的なパートナーですが、誰にでも合うとは限りません。
以下のチェックリストで、自分がチワワに向いているかどうかを確認してみましょう。

✅ チワワとの相性チェックリスト(YESが多いほど相性〇)

質問YESNO
毎日、一定時間一緒に過ごせる
小さな命を「丁寧に扱う」自信がある
大きな声を出さずに接する自信がある
吠え・トイレなどに寛容で、しつけを気長にできる
気温や季節ごとの体調管理ができる
留守番が長くなりがちな生活ではない
しつけやお世話を「可愛いから」で済ませない覚悟がある
「家族の一員」として本気で向き合う覚悟がある

診断結果
✅ YESが6個以上:チワワとの生活、相性◎!
✅ YESが4〜5個:少し準備が必要ですが、大丈夫。
✅ YESが3個以下:まずは犬を知る時間を持つのがおすすめです。

オス(フォーン)は人にも犬にも友好的なタイプですが、一部人間(不特定)に、何故かすごく吠えます

第7章:チワワの性格と毛色・毛質の関係性【まだ知られていない興味深い話】

これはまだ“科学的な裏付け”はないものの、ブリーダーや長年の飼育者の間で密かに語られている話題です。
実体験・交流から得た情報をもとに、興味深い仮説を紹介します。

🎨 毛色・毛質と性格傾向の関係性まとめ(※あくまで経験則)

毛色/タイプ傾向補足
ホワイト・クリーム甘えん坊、内向的飼い主依存傾向が強め
ブラックタン知能が高く独立心が強いトレーニング向き
フォーン明るく素直初心者におすすめ性格
チョコタン活発・人懐っこい多頭飼いでも比較的なじみやすい
ロングコート優しく穏やか初対面の人にもフレンドリー
スムースコート神経質な傾向も環境変化に敏感な場合あり
Point

私見と観察結果:
黒系・スムースは自立心が強くてしっかり者。
白系・ロングはとにかく“人が好き”。
こうした傾向は毛色の遺伝子や交配ラインの特徴が影響している可能性も。

ただし、これは“あくまで傾向”です。性格は育て方で大きく変わります。
「毛色だけで決めない」ことが大切です。

黒と黄褐色の滑らかなチワワは、昼間の水域の近くの茶色の木の丸太に

第8章:チワワを迎えるなら?保護犬 or ブリーダー【それぞれのメリット・デメリット】

チワワを迎える方法は主に2つ。**「保護犬」か「ブリーダーからの購入」**です。
どちらも良し悪しがありますので、以下に整理して比較します。

🐾 選び方比較表

項目保護犬ブリーダー
入手方法保護施設・譲渡会・個人保護主専門のブリーダー
費用数万円(医療費+寄付)数十万円(血統や毛色で変動)
健康状態不明点があることも健康管理されていることが多い
年齢成犬〜老犬が多い子犬が中心
性格把握性格がある程度わかっている性格はこれから形成される
社会性社会化が未熟な場合あり幼少期からしつけ可能
命を救う貢献度高い(新しい家族になる)なし(ただし繁殖犬の生活向上支援になる場合も)
💡MEMO

初心者なら、信頼できるブリーダーから子犬を迎えるのが安心
一方、ある程度犬の知識や飼育経験があるなら、保護犬という選択肢もすばらしいです。

実は、ブリーダーの引退犬(繁殖を終えた元親犬)という選択肢もあります。
性格が安定しており、人に慣れている個体が多いので、初心者にもおすすめです。

✅ ここまでのまとめ

  • チワワは多様な性格で、育て方次第で本当に飼いやすい
  • 毛色や毛質による性格の傾向は“実はある”かもしれない
  • 迎え方はライフスタイルと経験値に合わせて慎重に選ぶべし!

第9章:初心者でも失敗しない!チワワを育てるための基本ルール10箇条

チワワは超小型犬でありながら、心はとても繊細かつ忠実。だからこそ、「なんとなく」で育てると問題行動や健康トラブルにつながりやすい犬種でもあります。
ここでは、特に初心者が知っておくべき10の鉄則を解説します。

✅ ルール①:まず“音の世界”に気をつけよう

チワワは聴覚が非常に敏感です。ドアの音、掃除機、TV、スマホの通知音…人間にとっては平気でも、彼らにとっては爆音です。

🔹対策:急な大きな音を避け、静かな環境を意識。特に留守番中のテレビは「環境音」になりやすくて◎

✅ ルール②:チワワは“寒がり”ではなく“寒冷ストレスに弱い”

よく「チワワは寒がり」と言われますが、寒さに弱いのではなく、体温調整機能が未発達なことが原因です。特にスムースコートのチワワは注意。

🔹対策:冬はヒーターや毛布、夏は冷感マットで体温管理を。エアコン直風はNG!

✅ ルール③:フローリングを歩かせる=関節を壊すリスク

チワワは脚が細く、関節がとてもデリケート。フローリングをそのまま歩かせると、**膝蓋骨脱臼(パテラ)**を起こす可能性が高くなります。

🔹対策:滑り止めマット or クッションフロアを敷くのが鉄則!

✅ ルール④:「吠える=問題行動」ではなく“言語”と捉えよう

吠え癖を「悪いこと」と捉える人が多いですが、チワワにとっては大切なコミュニケーション手段です。
吠えた時は「理由」を冷静に観察することが、信頼関係構築への近道です。

🔹対策:「吠えを止める」ではなく「なぜ吠えたか」を考える習慣を。

✅ ルール⑤:甘やかしすぎ=社会化不足の原因に

小さくて可愛いからといって、常に抱っこ、怒らない、何でも許す…
これは、社会性が身につかず他の犬や人を怖がる原因に。

🔹対策:犬としての「経験値」を積ませる。散歩、他犬とのふれあい、失敗体験も必要!

✅ ルール⑥:散歩不要はウソ。運動より“刺激”が重要!

「室内犬だから散歩はいらない」という誤解は危険。
チワワにとって散歩は**運動ではなく“脳への刺激と社会性のトレーニング”**です。

🔹対策:毎日10〜20分の散歩。安全な道を選んで、クンクンさせてOK。

✅ ルール⑦:「病気のサインは小さく現れる」と心得よ

チワワは痛みや不調をあまり表に出しません。
「いつもとちょっと違う」レベルが、実は緊急サインかもしれません。

🔹対策:食欲・うんち・目の輝き・体重の微増減に敏感に。
🔍例:「片目だけ細めてる」→歯の痛みの可能性も。

✅ ルール⑧:ドッグフードは「チワワ専用」が理想

体が小さい分、カロリーと栄養バランスのズレが健康に直結します。
またチワワは好き嫌いが強い傾向も。

🔹対策:「チワワ用」もしくは超小型犬向けのフードを。硬さ・粒の大きさも重要。

✅ ルール⑨:「かわいいから」は命を守れない

服やリボン、おやつやベッド…“かわいさ”を重視しがちですが、最も大切なのは安全性と快適性です。

🔹対策:おしゃれより「丈夫で壊れにくい・誤飲しにくい」用品を選ぶ。

✅ ルール⑩:何より大切なのは“観察する力”

「何が正解か」よりも、「自分のチワワにとって合っているか」が重要。
そのためには、**日々観察し、変化に気づく“まなざし”**が必要です。

🔹対策:体調・感情・動き・反応をよく見て、記録するのもおすすめ。

まとめ:育て方次第で“世界一のパートナー”に育つ

チワワは小さくて繊細だからこそ、人間の心配りと責任感が直接反映される犬種です。
しかし裏を返せば、愛情と観察、理解があれば、これ以上ない相棒になってくれる存在です。

第10章:子犬期〜老犬期までのライフステージ別お世話ガイド

〜年齢ごとの変化とケアのコツを完全網羅〜

チワワと長く健康に暮らしていくためには、「年齢によって必要なお世話が変わる」という視点が不可欠です。ここでは、チワワの一生を5つのステージに分け、それぞれの特徴・注意点・ケアのポイントを初心者にもわかりやすく解説します。

【ライフステージ別一覧表】

ステージ年齢目安体と心の変化主なお世話のポイント
子犬期〜生後6ヶ月骨や筋肉が急成長、不安が強い社会化・トイレ訓練・基礎的な信頼形成
幼犬期6ヶ月〜1歳歯の生え変わり、行動が活発・好奇心旺盛基本のしつけ・誤飲防止・適切な運動習慣づけ
成犬期1〜7歳心身ともに安定期、性格が固まる食事・運動・メンタルケアをバランスよく
シニア初期7〜10歳視力・聴力・関節などに老化の兆し定期検診強化・段差の配慮・食事内容の見直し
高齢犬期10歳〜歯・臓器・運動機能の低下、認知症も介護的ケア・痛みや違和感に寄り添う接し方が重要

① 子犬期(〜6ヶ月):人生最大の“学びの時期”

この時期は、「人間や環境に対する印象」が決まる最重要フェーズ。
トイレやハウスの練習はもちろん、“怖い経験”をさせないことが信頼形成のカギ。

💡ポイント

  • トイレの失敗は叱らず、成功を褒める
  • 体が小さい=低血糖に注意(1日3〜4回の食事が基本)
  • 遊びながら噛み癖を学習→おもちゃ活用が◎

② 幼犬期(6ヶ月〜1歳):性格のベースが固まる時期

行動範囲が広がり、“悪ガキ期”とも呼ばれる時期。
甘噛み・要求吠え・飛びつきなど、問題行動の芽が出やすい反面、しっかり向き合えば矯正可能。

💡ポイント

  • 歯の生え変わり時期=家具かじりに注意
  • 散歩で「社会性」を積極的に獲得
  • 食欲のムラが出るが、安易なおやつ対応はNG

③ 成犬期(1〜7歳):信頼関係と日常の安定が軸

最も飼いやすく、性格も完成された時期。
健康面では見えない不調(歯周病・関節炎・アレルギー)が出始める年齢でもあります。

💡ポイント

  • 歯磨き習慣はこの時期に確立させる
  • メンタルケア(孤独や退屈)への配慮も忘れず
  • 定期的な体重測定で太りすぎ・痩せすぎを防ぐ

④ シニア初期(7〜10歳):見えない老化が始まる

外見は若くても、内臓や関節は確実に変化しています。
生活の質(QOL)を守るためには、「予防」と「早期発見」がカギ。

💡ポイント

  • 食事は高タンパク・低脂肪へ切り替え検討
  • 定期検診は年2回以上
  • 小さな段差・滑り止めマットの設置が◎

⑤ 高齢犬期(10歳〜):“一緒に年を重ねる”意識が大切

歩く速度、食べる量、トイレの頻度、すべてが少しずつ変わります。
チワワは長生きなので、介護期がしっかり訪れる犬種です。

💡ポイント

  • トイレの“回数”よりも“成功率”を重視
  • 見えない痛み(関節・歯・お腹)への気づき
  • スキンシップの時間を意識的に増やす

まとめ:ステージごとの“最適なお世話”が長寿の秘訣

チワワは平均寿命が14〜17年とされており、個体によっては20歳近くまで生きるケースも。
一生を通じて、年齢に合ったお世話を見直していくことが最大の愛情です。

第11章:チワワと暮らす中でよくあるトラブルと対処法

〜“かわいい”だけじゃない、現実の悩みとその乗り越え方〜

どんなに準備をしていても、実際にチワワとの生活が始まると、「こんなはずじゃなかった」というトラブルはつきものです。
この章では、初心者の飼い主が特に直面しやすい実際の悩み事と、その具体的な解決方法
をわかりやすく紹介します。

【トラブル早見表】

トラブルの種類よくある具体例原因対処法・アドバイス
吠えるインターホン、通行人、他の犬に吠える警戒心・興奮・過去の学習「無視+報酬」「来客慣れトレーニング」
噛み癖遊び中に手を噛む、歯磨きで噛まれる甘え・歯の違和感・恐怖噛んだら即中断、「噛んでいいもの」を与える
トイレの失敗トイレ以外の場所で排泄場所の誤認・不安・老化環境見直し・位置固定・成功時に強化
食べムラ・偏食ごはんを食べない、選り好みするわがまま・胃腸の未熟さ・甘やかし食後撤去法・トッピングの質を見直す
分離不安留守番で吠える・粗相・破壊行動飼い主への依存・日中の刺激不足留守番トレ・環境刺激・帰宅時は無関心
散歩が嫌い・歩かない玄関から出ない、途中で座り込む恐怖・興味不足・装備の違和感抱っこから慣らす・匂い嗅ぎ散歩を取り入れる
病気やケガ下痢・嘔吐・足を引きずる・咳など気温差・誤食・小型犬特有の体の弱さ早期発見のために“変化”に敏感でいること

トラブルの背景には「人間側の誤解」がある

多くの問題行動や健康トラブルは、「チワワの正しい理解不足」に起因しています。
たとえば、「吠える=気が強い」と思いがちですが、実際は臆病だから吠える子が大半
です。
つまり、トラブルの多くは「その子の気持ちに寄り添うこと」で未然に防げます。

実際の事例紹介:吠えグセに悩んだAさん(30代女性)のケース

「玄関チャイムで毎回大騒ぎ。でも“静かにしなさい!”って叱るともっと興奮…。
トレーナーさんに相談して、“吠えたら無反応、静かになったらご褒美”という方法に変えたら、
1ヶ月後にはピンポンで吠えるのがほぼゼロになりました。」

✅ポイント:「正解を伝えず、間違いだけを叱る」のは逆効果。
「静かでいてくれたら嬉しいよ」というポジティブな教え方が、チワワには特に有効です。

動物病院との連携もトラブル回避に有効

小型犬であるチワワは、少しの下痢や嘔吐がすぐに体力低下につながることもあります。
動物病院は「病気になったときに行く場所」ではなく、**“不安を相談する場”**として活用すべきです。

💬おすすめ:

  • 下痢が半日続いたら受診
  • 年2回の健康診断+歯科チェック
  • 「行くだけで震える」チワワには、病院慣れトレーニングも◎

まとめ:トラブルは「成長のきっかけ」にできる

トラブルが起きたときこそ、飼い主の理解力と対応力が問われます。
しかし、正しい知識と対応をすれば、チワワは驚くほど素直に応えてくれる犬種です。
「なぜそうなったのか?」を考え、一緒に乗り越える姿勢がチワワとの信頼を深めます。

第12章:チワワの素朴な疑問Q&A

〜「こんなときどうする?」に専門家と経験者が答えます〜

チワワを迎えてからの日々には、ちょっとした不安や悩みがたくさんつきものです。
この章では、初心者の飼い主さんが特に抱きやすい疑問をQ&A形式で整理し、動物行動学・飼育実体験の両視点から、わかりやすく丁寧に解説していきます。

Q1:「チワワって寒がりって本当?」

🅰️はい、本当です。特に短毛のチワワは要注意です。

チワワはメキシコ原産の犬種で、寒さに非常に弱いです。特に気温が15℃を下回ると震える個体も多く、室内でも冷気対策が必要です。

💡対策例:
・冬場はフリース素材の服を活用
・床暖房orホットカーペットの上にベッド設置
・散歩は昼間の暖かい時間帯に

Q2:「うちの子、よく震えてるけど大丈夫?」

🅰️震える理由は「寒さ」だけではありません。

震えは、チワワが感情を表現する一つの方法でもあります。
以下のような要因が考えられます:

震えの理由主な状況例対処法
寒さ冬・冷房の効いた部屋服を着せる・ベッドの保温性を見直す
緊張・怖さ初対面の人、動物病院、雷静かな環境・無理に触らない
興奮ご飯前、おやつを見ると震える落ち着くまで待ち、構いすぎない
低血糖(特に子犬)遊びすぎたあと、空腹時すぐに糖分を与える(例:ハチミツ水)
病気・痛み動きが鈍い・震えが続く早めに病院へ

Q3:「留守番中に吠えてご近所に迷惑…。何か対策は?」

🅰️原因を特定したうえでのトレーニングが必要です。

チワワは飼い主への依存が強く、分離不安になりやすい犬種です。
留守番中の吠えには、「構いすぎの生活習慣」や「退屈な環境」が背景にあります。

✅対策の一例:

  • 朝の散歩や遊びで“疲れさせて”から留守番へ
  • 出かける直前・帰宅後はあえて無視して感情を落ち着ける
  • テレビやラジオをつけて“人の気配”を演出

また、ペットカメラで状況把握しておくと原因分析にも役立ちます。

Q4:「トイレはすぐ覚えますか?」

🅰️個体差はありますが、成功率は非常に高い犬種です。

チワワは基本的に頭の良い犬種なので、正しく教えればトイレの覚えは早いです。
ただし、以下のようなミスをすると失敗が続くこともあります。

❌トイレの場所を頻繁に変える
❌トイレが汚れている
❌失敗したときに叱る

✅成功したらすぐ褒める(数秒以内!)
✅シーツに匂いを残すことで学習しやすくなる

Q5:「吠えグセは一生直らないですか?」

🅰️根気は必要ですが、改善は可能です。

吠えグセには「防衛反応」「要求」「習慣化」など様々な動機があります。
大切なのは、“なぜ吠えるのか”を知り、それに合わせた対応をすることです。

吠える理由対応法
要求吠えおやつが欲しい・散歩に行きたい無視を徹底・落ち着いたら褒める
警戒吠えインターホン・通行人来客慣れ・視覚遮断・報酬トレーニング
習慣吠え留守番前後にいつも吠えるパターンを崩す・時間をずらすなど工夫

補足:チワワは「心を映す鏡」

チワワは飼い主の感情にとても敏感な犬種です。
あなたが不安なら、チワワも不安になります。
あなたが落ち着いていれば、チワワも安心します。

日々の生活の中で、チワワを**「しつける」だけでなく「感じ合う」**ような姿勢を持てば、
驚くほどトラブルは減り、穏やかで豊かな関係が築けます。

第13章:老犬チワワとの向き合い方

〜最期まで一緒に、後悔しないために〜

チワワは超小型犬の中でも比較的寿命が長く、平均寿命は14〜17歳といわれています。
しかし、10歳を超えたあたりからは体の変化が目に見えて始まり、“老犬期”の備えが重要になります。

この章では、老犬チワワと穏やかに暮らすために知っておきたい健康管理・介護・心の準備を網羅的に解説します。

老犬期チワワの特徴とは?

項目変化の例飼い主が気をつけること
食欲食が細くなる、好き嫌いが出る栄養バランスを維持しつつ、柔らかいごはんを工夫
視力・聴力呼んでも反応しない、家具にぶつかるレイアウト変更は最小限にし、安心空間を維持
動き散歩を嫌がる、階段を登らない段差をなくす、関節サポートサプリの活用
睡眠昼夜逆転、いびき、深い眠りが減る照明調整・静かな環境を整備
感情・性格の変化甘えん坊になる、怒りっぽくなる過度に叱らず、寄り添い重視の接し方を

老犬の介護で準備すべきこと

老犬期に備えて、以下のアイテムや生活環境の見直しが重要です。

必須アイテム用途・効果
低反発または介護用ベッド床ずれ防止、関節負担軽減
滑りにくい床マットフローリングの転倒防止
ペットステップソファやベッドに上る際の負担軽減
トイレシーツの大型化トイレの失敗に対応しやすく
保温対策グッズ体温維持・冷え防止

心のケアと接し方の変化

老犬期のチワワは、これまで以上に「安心感」を求めるようになります。
身体の衰えだけでなく、「記憶力の低下」「孤独感」なども重なり、不安定になる子も。

🫂接し方のヒント:

  • スキンシップを“毎日の日課”にする(撫でる、抱っこする)
  • 声かけは“同じトーン・同じ言葉”を使う(混乱を防ぐ)
  • 無理に運動させない。歩ける範囲でOK。

最終章:チワワと私の人生

〜小さな命がくれた、大きな変化〜

「ただ犬を飼いたかった」
そんな軽い気持ちから始まった、私とチワワの暮らし。

でも今は、「あの子がいなければ、私は今ここにいなかった」と心から思う。

小さくて、大きな存在

チワワは体重わずか2〜3kg。
手のひらで抱きかかえられるほど小さいのに、
心の中で占める存在は、どんなものよりも大きかった。

  • 嬉しいときは一緒に笑い
  • 辛いときは寄り添って泣いてくれた
  • 私が見放した自分を、見捨てずにずっと見つめていてくれた

彼女のまなざしには、「あなたが好きだよ」「そのままでいいよ」と、
言葉を使わない愛が詰まっていました。

チワワが教えてくれた「命」と「責任」

私が初めて迎えたチワワは、ある日突然、てんかんの発作を起こしました。
慌てて病院に駆け込み、初めて「この子もいつかいなくなる」という事実に直面した夜、
私は膝の上で眠る小さな背中を撫でながら、何度も何度も誓いました。

「この子の命が終わるその瞬間まで、絶対に、私が責任を持つ」

あの夜から私は変わりました。
自分本位だった私が、誰かのために生活リズムを変え、食事も、仕事の仕方も、人生そのものも変えたのです。

チワワがくれた「気づき」と「やさしさ」

チワワはとても繊細で、空気をよく読みます。
私がピリピリしていると、ソファの下に隠れてしまう。
私が落ち込んでいると、何も言わずそばにいてくれる。

そんな様子を見て、私は気づいたのです。

「この子は、私以上に私のことを感じ取ってるんだ」

怒らない、急かさない、叱らない。
心が穏やかでなければ、あの子の小さな心はすぐに傷ついてしまう。

彼女を守るには、私自身がまず“穏やかで優しい人間”である必要があった。
それが、今の私をつくってくれたのです。

そして最期の日。変わったのは「私」

老犬になった彼女は、目も見えず、耳も遠くなっていました。
でも私の声だけは、最後まで聞いてくれました。

「ありがとう」
「本当にありがとう」
「あなたが、私を変えてくれたんだよ」

最期のとき、私の胸の中で、静かに息を引き取りました。
涙が止まらなかったけれど、不思議と、後悔はありませんでした。

なぜなら、私たちは最初から最後まで、“ずっと一緒”だったからです。

チワワは「飼い犬」ではなく、「人生のパートナー」

世の中には「犬は犬」「ペットはペット」と距離を置く人もいます。
けれど、私にとってチワワは**「心を通わせた、かけがえのない存在」**でした。

言葉を持たない彼女が、教えてくれたこと。

  • 優しさ
  • 忍耐
  • 命の重み
  • 今を大切にすること
  • 誰かのために生きる尊さ

すべてが、今も私の中に生きています。

あなたとチワワが過ごす日々に、心からのエールを

これからチワワを迎えるあなたに伝えたい。
この子たちは、小さな体で、想像もできないほど大きな愛をくれる存在です。

そして、彼らが一番欲しいものは「完璧な飼い主」ではなく、
**「どんなときも、一緒にいてくれるあなた自身」**です。

おわりに

小さな命を迎えることは、大きな覚悟を持つこと。
でも、それ以上の幸福と成長を与えてくれるのが、チワワです。

あなたとそのチワワの物語が、
これから長く、穏やかで、幸せなものになりますように。


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